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「全国高校駅伝の舞台で活躍を誓う」 栗原 泉さん(14) 湯前中学校3年

「姉の想い 雪辱を期す」

熊本県中学陸上長距離界の注目選手として活躍した栗原 泉さん(湯前中3年)に、競技への想いを聞いた。

小学4年生より陸上競技を始め、中学で本格的に走りを学んだ。スポーツが得意な2人の姉の影響で「私も何かスポーツをやらないと」と、使命感に駆られスタートを決意したが、球技は苦手なのでと陸上競技を選択。「特別足が速い訳でもない」と謙遜したが、負けず嫌いの性格や、指導を受け入れる柔軟な姿勢が功を奏し、瞬く間に県のトップクラスへ登りつめた。中体連駅伝大会では、各校のエースが集う1区走者を3年間任され、1・2年時に2位、3年時には区間賞と活躍。県の通信陸上大会では、2年時に800M、3年時に1500Mで2位(九州大会出場)。いずれもコンマ何秒のタイム差で優勝は逃したが安定感抜群。勝負所で競り負け「前に進むため、新しいことに取り組んだ」とスピード強化を意識したメニューを増やし、臨んだ秋季陸上大会では大会新記録で1500Mを制した。陸上関係者も「スピードもスタミナも申し分ない」。「高校生ともスピード勝負ができる唯一の中学生では」と分析した。県の強化指定選手にも選ばれ将来を期待されるが、本人は将来的なスパンよりも高校駅伝に熱い想いを抱いている。

今年の県高校駅伝で、姉の緑さん(千原台高3年)が、優勝した信愛女学院を猛追。区間3位のタイムで脅威の追い上げを見せたが、都大路へはあと一歩と届かなかった。主将として臨んだ最後の大会。感謝の言葉で泣き崩れる姉の姿を見て、「私が絶対全国に行き、姉の想いと一緒に走りたい」と胸の中で誓った。

「3年後、必ず全国で走れるように、やり残したことなどないようにしたい」と決意を口にした。まなざしの先にあるのは都大路。姉の想いを背負って立つ雪辱の舞台だ。



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