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新聞記事を楽しむ22

~記事を読み 絵を描いてみよう~

机の上に、新聞記事を写す原稿用紙に加え、新たにトンボ4B鉛筆と画用紙と36色のコピックペンを置くように買い揃えた。今まで連載された夏目漱石「吾輩は猫である」の記事は最終回まで切り抜き読むだけだった。ところが、連載中の「坊っちゃん」第1号をハサミで切り抜き始めた時、坊っちゃんの似顔絵がとても可愛く描かれているのに気づいた。それを見た瞬間、真似て書いてみたくなり、つい色鉛筆でノートに書いてみた。上手くは描けていないが、色を塗ってみると少しは見られるようになった気がした。「坊っちゃん」の記事が切っ掛けで、絵が描かれてある日の記事を読みながら、絵も真似て描くようにした。難しい日もあるが、楽しい読み方の一つを発見したようで、新聞記事の読み方と見方が広くなった。

また、本や記事を読み続けて少し飽きた時、鉛筆削りでゆっくり研ぎ気分を変える楽しみもできた。そんな思いの机に新聞を広げると、【24日熊日記事《江川紹子の視界良好》】、「『勃興するポピジュリズム』事実に反する情報でも、面白ければ、あるいは自分の志向と合致すれば許される。そんな風潮の中で、偽情報はどんどん広がる。腹に心地よく響く話を大衆は求めているのであって、真偽はどうでもよい、ということか。こんな時代だからこそ、情報の真偽にはこだわりたい。そして、腹ではなく、一人ひとりがしっかり頭を使って考えようではないか。」の記事と、【24日熊日記事】、「《イチロー、故郷であいさつ》人との比較でなく、自分の中でちょっとだけ頑張ってみる。続けると思ってもない自分になる」との記事に注目した。記事から、面白ければいい大衆情報が台頭している中で、自ら考えて情報の真偽を判断できるようにしていく大切さを感じた。今回、「坊っちゃん」連載記事から気づいた、「記事から絵を描く」記事の活用方を少し頑張って続けてみようと思った。判断力が広がるような気がする。



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