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暖談なぁ~31

◆俳句や短歌に代表されるように日本語のリズムは五音、七音、いわゆる七五調が基本のようです◆「もしもし亀よ亀さんよ」「春高楼の花の宴」など童謡、唱歌、歌謡曲なども七五調、五七調はけっこう目につきます

◆ところが人吉出身の犬童球渓作詞「旅愁」「故郷の廃家」を口ずさんでいて、一味違うのに気づきました。「更け行く秋の夜旅の空の」「幾歳ふるさと来てみれば」と、八六調、八五調になっているのです◆オードウェイ、へイスという外国人の作った曲のリズム、メロディーを尊重しながら、歌詞を生み出したあたりにヒントがあるような気もしますけれど、あくまで推測の域を出ません

◆どちらも明治40年の中等教育唱歌集に掲載され、一世紀を超えて歌い継がれた名曲。日本古来のリズムをちょっぴり崩した郷土の大先輩を、こんな視点も交えて誇りにし、歌い継ぐのも味がありますね。(X)

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