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県中選抜の水上中エース 西 イェンシンさん(14)水上中

経験と意識改革

水上中3年の西イェンシンさん(14)が、ソフトボール県中学選抜メンバーのエースとして全国の舞台を経験した。小学校時代からバレーボールで培った強靭なバネと、164㎝の長身を生かしたダイナミックな投球フォームが持ち味。

「絶対に打たせたくない」と強気な性格や、練習に一切の妥協も許さないストイックな面もあり、今回の熊本県選抜メンバーのエースを任された。しかし、初の全国のマウンドは「あまい場所ではありませんでした」と話す。初戦で1対2のスコアで敗戦。「全ての面で劣っていて通用しない」と感じた。

全国を経験した事により、自身を見つめ直すいいきっかけになったという。考え方を変え、練習はもちろん生活面でも意識的に変化に取り組んだ。「日常生活も安定し学校もたのしい」と少しずつだが、変化が表れてきたと話す。

5月の多良木中との合同チームで挑んだ城南大会では見事優勝。「以前よりは冷静にプレーできた」「しっかり周りも見えていた」と自身の成長を感じたという。

さかのぼるが、2月に行われた球磨商杯の決勝戦、自身の一番思い入れのある試合。まさかの敗戦。「頭の中が真っ白になった。後半体力も落ち何もできなかった」「みんなに迷惑ばかりかけていた」と話す。翌月の全国大会初戦敗退と、苦い経験が自身を鼓舞した。

心機一転「このままではダメ。エースとしての自覚を持ち全てにおいて変わろう」と取り組んだ。意識改革の結果は思いのほか早かった。南大会優勝と県大会優勝(全国大会8月)で再び全国の舞台へ。「負けたことで自身に足りないもの、チームに出来ることをしっかり考える様になった」「一歩一歩成長していきたい」と語る。自分自身を見つめ直し、結果を残す対応能力の高さを感じた。

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