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新聞記事を楽しむ43

~「ものの見方・考え方」理念~

先日、一階の渡り廊下にいた青い鳥「ルリビタキ」の身体を撫でながら、「どうした。何かあった」と尋ねると、大きくくちばしを開け「チッチッ」と答え、驚きとともに素敵な会話の出会いがあった。

数日後、数名の大学生に「不安に思うことは」と尋ねてみた。すると、「時流への対応」と「親」との答えが返ってきた。「時流への対応」は確かにAI技術による4次産業の急激な変化や将来の不透明さなど理解できる。しかし、「親」には驚きと衝撃を受け、「なぜ親ですか」と聞き返せなかった。「親」が気にかかり、三日間の連休はフロレンス・ナイチンゲール著の【看護覚え書】を読むことにした。

8日の朝、読み終え、「何かに対して《使命》を感じるとはどういうことか。それは何が《正しく》何が最善であるかという、あなた自身が持っている高い理念を達成させるために自分の仕事をすることであり、もしその仕事をしないでいたら『指摘される』からするのではない。これが《熱意》というものであり、自分の《使命》を全うするには誰でも持たなければならない。看護師は、人間を対象に仕事をする。自分自身の理念の満足を求めて病人の世話をするのでない限り、ほかのどんな『指示命令』によっても、熱意を持って看護することはできないであろう」という文面が心に残った。根本は理念、「ものの見方・考え方」なんだとうなずき納得した。ほっと一息。

【看護覚え書】を机の上に置き、新聞を手に取って開いた。すると、ノーベル平和賞ムクウュゲ氏に聞く、「性暴力の背景に資源争奪」の記事、『1歳半の女児がレイプされ、手術を重ね、命は助かった。とても悲しかった。治療に携わったスタッフの多くが心的外傷(トラウマ)を抱いた』と述べ、性暴力の解決に向けた取り組みを国際社会に求めた。」との内容に驚いた。解決は理念によるものではないのか。大学生の言う「親」は、親の教えに不安を感じたのではないのかと思ったりした。

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