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新聞記事を楽しむ47

~ コラム課題を作り終え、みんなに一言 ~

コラム課題は2年間、毎週金曜日の放課後に出題し、月曜日の朝に提出する方法で、内容は新聞の切抜き記事を読み感想を書く、記事の内容から自らに向かい合う、そして膨らませて考える習慣の一歩として作成しました。この2年間、ただ提出する人、ときには少し手抜きする人、47回真剣に時間を掛け考え練り上げまとめて提出する人と分かれました。その人の今の気持ち、取組み姿勢が表れていました。あえて喧しくは言いませんでした。しかし頑張って書いて、考えて提出して欲しいと願っていました。何も指摘がないので、提出しなくてもこれくらいでいいやと思った人も多くいたと思います。「あえて許し、自らに託してみました」。そこで一言話します。

「同じ年に入社した新入社員(学生)が、同じ研修を受け同じ訓示(学問)を聴き、同じ教育を受けているのに一年で見違えるほど成長する人と三年かかっても目が覚めない人がいます。その違いはどこにあるのでしょう。それは本人の学ぶ姿勢にあるようです。『教育されている』(授業を受けさせられている)と受け身でいる人と、『教育していただける』という感謝の気持ちがある人の違いだと思います。同じ本を読んでも、受け身の人は文面どおりに読むだけ。学ぶことに熱心な人間は行間に込められている心境まで酌(くむ)ように読みます。読解力の高い人です。書物を学ぶ能力もある人と思います。学ぶ側に聴く姿勢、素直な気持ち心がなければ人は学べないと思います。向上心があれば必ず成長できると信じています。私も、『今回、1組のだれだれさんは、こんなことを書いていたなあ』と心していました。お願いになりますが、素直な気持ちを養い、まず家族そして友人、それから仲間と素敵な関係を作りあげ、自らを信じ、そして多くの幸せを感じ取れる人に成長してください。私も、素直で素敵な家庭を作る一員として努力はしているつもりです。2年間の提出ありがとう」。

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