熊日多良木・湯前販売センター(有)小出忠新聞店

暖談なぁ~55

◆多良木町の旧家に保存されていた豊臣秀吉に関わる古文書2通発見のニュースは驚きでした◆埋蔵文化財を展示する黒の蔵で公開されたのをさっそく見学。福岡の宗像大社宮司の後妻とされる才鶴が薩摩の島津家北上を阻止したのをたたえる文書に花押(サイン)がくっきり、もう1通は軍事に関することは浅野長政に相談するようにとの朱印状◆解説によると、才鶴の子孫は小倉の細川忠興が熊本の城主に転じた際に一緒に移住、幕末まで仕えたとされます。今回の2通はそんな長旅の果てに多良木に落ち着いたとあります◆天正14年10月10日の日付に、墨痕鮮やかな「悉」の文字、直径5センチぐらいの朱印を眺めると、秀吉と同じ時代の空気を吸っているような不思議な感覚に◆秀吉といえば加藤清正を熊本の城主に命じたイメージが強烈ですが、今回は改めて球磨地方の歴史の奥深さを味わわさせられました。(X)

このページの内容が掲載されたミニコミ誌はこちら

Copyright © 熊本日日新聞多良木・湯前販売センター(有)小出忠新聞店 All Rights Reserved.