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「審判員の立場として競技活動を支える」池田匡孝さん(44)多良木町

=全日本軟式野球連盟審判指導員=

「選手が主役 脇役に徹し見守る」

球磨郡軟式野球連盟審判部所属で、全日本軟式野球連盟審判指導員の資格を持つ池田さん。学童、中学、社会人など年間約80試合をこなす傍ら、審判指導員として県内各支部をまわり講師も務める。自身「根っからの野球好き」で多良木中から鹿児島実業へ進学。3年時春にはセンバツ大会にも出場。2002年に、野球好きが高じて審判員を志し、球磨郡軟式野球連盟審判員となり、2016年には県内に3人目となる全日本軟式野球連盟審判指導員を取得し現在に至る。年々野球人口が減っている昨今を裏方として目の当たりにしてきた池田さんは、少しの寂しさを口にし、「野球人口を増やしていけたら」と話し「小さい子供達にもスポーツの楽しさ、野球の素晴らしさを審判員の立場ではあるが伝えていきたい」と語った。普段さまざまなレベルの試合を裁いてきたが、「特に学童の試合には細心の注意をはらって臨む」と池田さん。中学生や大学生と違って予測できないプレーがおこりジャッジを誤る恐れがあると言う。それでも学童の試合は裁いていて楽しく、一生懸命に白球を追いかける姿に感動すらおぼえ、「この子達の今後の野球人生を左右すると思えば気が抜けない」と話した。

審判3現在、全国各地で審判員も減少し新しい担い手も不足している実状、審判部の組織自体も今後大きな変革が検討され始めている。「審判力向上だけでなく、競技普及活動や担い手の確保と課題は山積み」と話した。今後も「末永く野球に携わっていきたい」と話し、「選手あっての審判。決して目立ってはいけない存在」と真剣な表情に、ある意味裏方として選手を支える『職人』の顔が垣間見えた。

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