熊日多良木・湯前販売センター(有)小出忠新聞店

暖談なぁ~100

◆0~1歳児のいる家庭に町が防災リュックをプレゼントしたニュースが報じられた。液体ミルクや哺乳瓶、救急セットなどが収められている◆熊本豪雨から3年、折しも線状降水帯による長時間の雨が九州を襲い、各地で浸水や土砂崩れの被害が続出している。万一の際は、このリュックを忘れずに避難するよう心がけたい◆消費期限があるミルクは日ごろからチェックが要求されるのはもちろんだ。「そんな心配ご無用」が一番なのは言うまでもないが…。(X)

暖談なぁ~99

◆例年より早く梅雨入りした直後から、何度も大雨に見舞われた。活発な前線に向かって暖かく湿った空気が次々と流れ込む結果とか◆今や耳に焼き付いた「線状降水帯」という言葉、大自然の仕組みは、なんとなくわかった感じだけれど、ほどほどにお願いという気にもさせられる◆とにかく気象は荒っぽいのがごく当たり前のような昨今。いつ最悪事態が来ても安全第一を考えるしか当面の対策はなさそう。母なる球磨川を眺めつつ、お手柔らかにと思う。(X)

暖談なぁ~98

◆新茶がおいしい八十八夜、何気なくカレンダーをめくっているうちに、数日後はすぐ立夏が控えていたんだ、と気づく。もう夏、季節の進みは早い◆唱歌「茶摘み」の歌い出し「夏も近づく…」なんてものじゃない、ゴールデンウイークの前に夏日を記録するほどの昨今だ。季節の移り変わりの早さは予想以上、それも全国規模で、というのが実態◆地球全体で進む温暖化。「じゃ、君に何ができる?」と問われてもきちんと答えられないのがもどかしい。(X)

暖談なぁ~97

◆多くの人に信じられている「太り過ぎを防ごう」という医学常識。たまたま手にした文庫本でびっくり。なんと「小太りの方が長生き」とある◆もともと日本人の3人に1人ぐらいは肥満遺伝子を持ち、食物からとるカロリーの消費は少なくても太ってしまうことになるそうだ◆やせ型より小太りが死亡率が低いというデータもあるとか。否定されるお医者さんもいるかもしれぬが、甘いもの大好き人間、小太りを目ざすと都合よく解釈すれば精神的にもいい。(X)

暖談なぁ~96

◆先月号の「想い出の写真」は岡原小運動会のスナップだった。アレッと思わされたのは、両手を大きく広げた全校体操の写真。2枚の障害物競走と異なって、カラー写真なのだ◆今やスマホで誰でも気軽に撮影できる時代。カラー写真はごく当たり前、モノクロ写真が「レトロ感あふれているな」という受け止め方をされる時代になっている◆撮影は昭和40年と41年でわずか1年違い。高価なカラーでよく撮られていたな、歴史を裏づける1枚と言えそうだ。(X)

暖談なぁ~95

◆「石焼~き芋~」、夜の住宅街に響く売り声はこの季節らしい響きと熊本市の知人。還暦過ぎの世代にはひときわ懐かしい◆収穫後、適温で保存した芋は、でんぷんがゆっくりと糖分に変わるそうだ。蒸すのもいいが、焼けば甘さは数倍に◆それも一気に加熱でなく、70度ぐらいに熱した石の上で時間をかけ、糖度を高めるのがコツとか◆スナック菓子に親しむ世代には笑われようが、耳と舌から飢えた時代を思い出させてくれるソウルフードには違いない。(X)

暖談なぁ~94

◆正月のお飾りに使われるダイダイ。親から子、孫へと代々続く家系など縁起ものとして知られるが、何気なく開いた文庫本にびっくり◆カキ、リンゴなどほとんどの果物は成熟すると落ち、次の季節には新しい花が咲き実がなるが、ダイダイは黄色く色づいても落ちず少し青みが戻って次の年の実がなるのを見届け落ちる、と◆人間社会にすれば一度若返って次世代の発展を見届けようとの願望だろうか。希望を持ち続けるのが大切とダイダイが教えている。(X)

暖談なぁ~93

◆今年もあとわずか。11月が比較的暖かかっただけに、一転したような球磨盆地の冷え込みが、ひときわ堪えるこのごろだ◆少々手前みそになるけれど、毎日、皆さまの所に新聞をお届けする担当者の苦労、雨や雪の日などは普段の3倍、5倍になる◆月に1回の球磨んタイムズも、ほっこりする話題などをご覧いただくささやかなメディアの一端を担っていると自負する。来年も干支のウサギに負けぬよう当センター一同頑張ります。どうぞ、いいお年を。(X)

暖談なぁ~92

◆くま川鉄道であさぎり-湯前間を往復、時折り車窓にパッと光る柿の色がすばらしい◆免田から乗った母子4人連れ、先頭車で運転士気分を味わっている姿がとてもかわいく、思わずカメラを向ける。終点の湯前でそのまま折り返し、多良木で下車したが、もっと楽しみたそうにしていた◆肥後西村行きの車内放送テープは「人吉温泉行き」と流れたが、不通区間が1日も早く復活するように、との地元の願いを示しているようで、ほほえましかった。(X)

暖談なぁ~91

◆秋たけなわ。今年は猛暑続きだっただけに、昨今の気温の変化はこの言葉の持つ奥深さをひときわ強く私たちに教えてくれる◆実り、芸術、スポーツ、読書、はては食欲の秋など、多くの分野で充実感を示す季節には違いなかろう◆今年はそれに、高齢者の医療費2割負担をはじめ、暮らしに欠かせぬ多くの品の「値上げの秋」が容赦なく私たちの暮らしを荒らし回っている◆「あんまりいじめなさんなよ、ネ上げの秋」と財布を手にぼやく昨今でもある。(X)


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