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新聞記事を楽しむ21

~ことば遣いが「こころ遣い」を育てる~

「合格」発表がある日まで、「駄目だったら、どんな言葉で本人を励ましたらいいのか、次はどこを受験させたらいいのか。」など、家族も気がかりで落ち着かない季節になった。ふとした瞬間に思いがこみ上げてくる。希望を叶えるため、3年間を懸命に取り組み頑張った本人の不安は計り知れないと思う。一方、スマホを片手に軽率ですべて人のせいする、自らの非を認めない、話は悪口ばかりで誉めない、周囲との人間関係や状況を考えずにストレートに苦情を伝える、など素直に聞こうとしない子ども達も確かにいる。そんな対照的な姿の有りようを見て次の記事を読んだ。

【7日熊日記事】に「『サイト記事次々公開中止』の見出しがあり、「『IT大手が、他メディアから無断転用や内容が誤っているとして、運営する情報サイトの記事を相次いで公開中止にした。IT業界のずさんな運営が浮き彫りとなった。運営側が依頼した外部ライターが記事を書くケースが多く、手軽に情報を得られるため人気となっていた。この問題について法政大学藤代准教授は、「情報を信じるのは読者の責任、という無責任体質で情報を垂れ流ししていた。今後はネットメディアも情報の責任を問われると分析した。」とあった。

また、【4日熊日記事】に「新聞社が完全にIT企業の論理にのみ込まれようとする姿を描いた【紙の城】の書評があり、『個人的な信条を書けば、新聞は必要だ。多くのネット記事は新聞記事を素材にしている。でも本当に必要なのは、聞くべきことを聞く取材力を持った記者だ。記者魂が消えたら世の中は権力の闇に覆われる。新聞愛を、群像小説として描き分けた著者の筆運びに共感する。』」と温水ゆかりさんは評していた。読み終え、素敵な大学生の「私は小さい頃、よく母から抱っこされて絵本の『読み聞かせ』をしてもらった記憶(魂)が鮮明に残っています。」との言葉が思い浮んだ。
言葉遣いは『こころ遣い』を育てると思った。

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