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「主将の覚悟と決意で箱根駅伝を」西 智也さん(21)多良木町 拓殖大学陸上競技部

「今季こそシード権獲得へ」

正月の風物詩、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で活躍した西智也さん(拓殖大学3年)に話を聞いた。球磨工業高校で本格的に陸上競技を始め、高校駅伝など数々の実績を残す。近年、同校を県高校駅伝部強豪校に押し上げた選手のひとりだ。

身長162cmと小柄ながら、高い身体能力と持久力を持ち、大学でのハードトレーニングにも屈しない強い精神力が持味。「自分はスピードもないし特別注目される選手でもない」と謙遜したが「泥臭くトップ選手に食らいつく粘り強さはあるかも」と話す通り、箱根駅伝でエース級が揃う一区走者として、先頭集団を引っ張るレース展開を見せた。しかし、予想外のスロースタートで混戦となり「後半リズムを崩した」と、急激なペース変化に遅れたことを反省し、区間14位で襷を繋ぐ結果を重く受け止めた。「あそこでついていくスピードとスタミナを強化しないと」。今後の課題がみえた瞬間だった。

箱根を走るのは今回で2回目。今季は新主将として、チームのまとめ役を任された。一人のランナーから、チーム拓殖を考える立場になった環境の変化に「競技に対する考え方も、人間性も問われると思うが、やってやろうという気持ちと楽しみしかない」と、ここでも精神力の強さが垣間見えた。

毎日50キロ以上の走り込み合宿を全国各地で行う拓殖大。箱根の疲れも癒えぬ凱旋レースとなった奥球磨ロードレースでは、沿道からひと際大きな声援を受けた。

「本当にありがたく力になる」応援して下さる期待に応えるために、「疲れたなんて言ってられない。箱根のシード権獲得が僕の仕事」と強く口にした。つらいハードワークも全て箱根の為と考え、その目には覚悟と決意が見えた気がした。

郷土選手の活躍に、2017年もまた新たな楽しみが増えた。

智也1

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